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ひとり旅にはテーマが要る

■■ひとり旅を長く続ける
● そのうちに飽きてくる

「ひとり旅に出てみました。非日常の中に自分を置く試みは、結構新鮮でありました。また、ひとり旅がしたいと思います」
こう言う人でも、何度かひとり旅を続けるうちに、飽きてくると思います。

「ひとり旅なんて、ちっとも面白くない。もう二度と御免だ!」
こう言う人も、いるかもしれません。たしかにひとり旅には、気の合った友人たちと笑い転げるような楽しさはありません。ひとりで笑い転げてもいいのですが、他人が見れば、ちょっと不気味です。



● ひとり遊びにもテーマが要る

何人か親しい友人が集まって、温泉+ゴルフの旅をする。楽しくて、そして刺激があります。
「畜生! あんな下手くそよりスコアが悪かった! きっとコースのせいだ! 早く次の旅行を決めて、リターンマッチをやろう! 今度は本格的なコースで、実力がちゃんとスコアに繋がるところがいい」
こういった旅行は、次々と企画が決まり、繰り返しの旅となってゆくでしょう。

この場合、旅行シリーズのテーマは、「ゴルフ」となります。あるいは、「温泉」とか、「名物料理」とか、旅にはいろいろテーマ設定ができます。テーマのある旅行は、長続きするものです。

ひとり旅でも同じです。ひとり旅には享楽性が少ない分、テーマの設定が特に重要です。

● ひとり旅は、ひとり遊びを上手

組織を離れた中高年は、ひとり遊び上手になることが重要です。ひとり旅は、ひとり遊びを上達させるよい手段です(『ひとり旅いろいろ・中高年の場合』)。

ひとり遊びが上手なら、ひとり旅も飽きません。そのためには、まずひとり旅のテーマを設定することが重要です。
ひとり旅先で、ひとり遊びに興じる。何のひとり遊びをすればよいのか。遊びの内容が、テーマとなります。自分にふさわしいテーマが見つかれば、何度もひとり旅に出たくなります。

■■ひとり旅のテーマいろいろ
● 自分探し

ひとり旅の定番テーマです。
「オレちょっとひとりで、旅に出てくるよ。一度真剣に自分と向き合ってみたいんだ」
「ひとり旅に出て、これから先のことを考えてみるよ」
ドラマなどで、よく聞くセリフだと思いませんか?
生活に疲れたオヤジとか、定年の迫るサラリーマンとかが、ドラマでなくても、現実の生活の中で言ってみたくなるセリフです。

ひとり旅に出て、夕闇迫る海岸に腰を下ろす。
沖の小島の灯台明かりが、周期的に光っては消える。
自分探しには、絶好の舞台装置かもしれません。
果たして、自分が探せるのか? 探せる人、そうでない人。探せた人は、もうひとり旅は要らない。探せない人は、何度もひとり旅に出る。何度ひとり旅をしても、自分を探せないかもしれません。
そうなれば、ひとり旅以外の手段を考えるしかないのかもしれません・・・

いずれにせよ、「自分探し」はひとり旅のテーマとしては大き過ぎ、抽象的過ぎるかもしれません。ひとり遊びのテーマとして、「自分探し」はやや深刻で、楽しむテーマとは言えないかもしれません。ひとり旅を長続きさせる手段としては、イマイチと思います。

● 日本再発見

「世界再発見」でもいいのですが、手頃なところで、日本に絞りました。
日頃意識しない、自分が日本人であるということ。自分が生まれ、今まで育ってきた日本とは、一体どんな国なのか?
日本全国を歩きながら、わが祖国を新しく発見する。雄大なテーマだと思います。

移動には、徒歩、自転車、バイク、自動車など、気ままに好きなところを巡れる手段がいいでしょう。離島を入れたら、日本は広大です。長期間の、立派なひとり旅シリーズが企画できそうです。

日本再発見といっても、より具体的にテーマを絞るべきでしょう。都道府県全部に足跡を印すとか、伊能忠敬の後を追い、日本列島の海岸線をすべてなぞるとか、日本領土の東西南北のそれぞれの端まで行くとか、松尾芭蕉、弥二喜多道中現代版の旅を再現するとか、名作やご当地ソングの舞台を網羅するとか・・・
そこから見えてくる、日本のかたちは何か。自問自答しながら、ひとり旅を繰り返す。ひとり遊びは盛り上がり、旅人の数だけの日本再発見があるでしょう。

● 記録への挑戦

何か課題を設定して、達成までひとり旅を繰り返すというのはどうでしょう。うまくテーマを設定すれば、ひとり遊びに嵌るでしょう。次から次へと、ひとり旅企画ができると思います。

よくあるのが、日本百名山征服への挑戦みたいなテーマです。既定の百名山でなく、自分の勝手な基準で決めても面白いでしょう。富士山絶景ポイント100とか、標高ベスト100山とか。

別に山に拘る必要はありません。ベスト百温泉、百灯台、百離島、百橋梁など、自分で適当に決めたらいいと思います。
もちろん、百でなくて、千でも万でも構いません。

「・・・し尽くしの旅」というやり方もあるでしょう。全国鉄道乗り尽くし、全国郵便局スタンプ集め尽くし、全国駅弁食べ尽くし・・・といった感じです。
「あと少し」「あと少し」と、次のひとり旅を急かす自分と、費用捻出や家族との調整に悩むもうひとりの自分の葛藤が生じることもあるでしょう。

● 趣味と拘りの旅

記録への挑戦となると、必死になり過ぎ、悲壮感が漂い始め、家族との関係もギクシャクとなってしまう可能性もあります。ひとり旅は、日常からの脱却。自由を求めるのが基本ですから、本来の目的を逸脱しては意味がなくなります。

記録や達成目標に縛られることなく、自分の趣味と旅を結びつけることで、ひとり旅のテーマができないでしょうか?
近所で釣りをやっている人は、全国の魚影を追いかけることをテーマにしたらどうでしょう。
公民館陶芸教室ばかりに通わないで、全国の陶芸体験ツアーをする。ゴルフも会員権を持っているホームコースでばかりプレーしないで、バッグを担いださすらいの旅ゴルファーになる。などと、いろいろ考えられます。

「オレは酒を飲むぐらいしか趣味がないから・・・」という人なら、全国盛り場探訪、全国居酒屋巡りの旅にでてはどうでしょう。実は、わたしのひとり旅テーマのひとつがそれなのです(『わたしのひとり旅のテーマ2』)。

人はそれぞれ、必ず何かしら好きなことがあるはずです。それらと旅を繋げて、各自のひとり旅テーマを見つけてください。

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